田(た)んぼや畑(はたけ)にいる昆虫(こんちゅう)
問題11の答(こたえ)は、「いいえ」です。
田(た)んぼにいる虫(むし)にはどんなものがいるか知(し)ってますか。
田(た)んぼの害虫(がいちゅう)には、例(たとえ)えば、イネの茎(くき)から汁(しる)を吸(す)って弱(よわ)らせ、枯(か)らせてしまう、トビイロウンカ、イネの穂(ほ)にたかって汁を吸い、その吸いあとが黒(くろ)なったり茶色(ちゃいろ)になったりして、お米(こめ)に色(いろ)がついてしまい、見(み)ためが悪(わる)くなって、お米の値段(ねだん)をさげさせてしまう、斑点米(はんてんまい)カメムシ類(るい)、田植(たうえ)のあとで成虫(せいちゅう:ムシのおやのこと)がイネの苗(なえ)の葉(は)をたべ、幼虫(ようちゅう)がイネの根(ね)をたべてしまうイネミズゾウムシなど、いろいろな害虫(がいちゅう)がいます。
だけど、田んぼには、小さな害虫をたべてしまうクモの仲間や、ガの幼虫(ようちゅう)や卵(たまご)に寄生(きせい)して、これらを食べてしまう寄生蜂(きせいばち)などの天敵類(てんてきるい)もたくさんすんでいます。
また、害虫(がいちゅう)でも天敵(てんてき)でもない、「ただの虫(むし)」もいます。たとえば、蚊(か)と形(かたち)がすごくにているけど、人(ひと)を刺(さ)さないユスリカなどがいます。ユスリカの幼虫(ようちゅう)はアカムシといって田んぼの泥(どろ)のなかにすんでいて、魚釣(さかなつり)のえさにすることもあります。ユスリカはクモなどの天敵(てんてき)のえさになって、天敵をふやしたり、いなくならないようにする働(はたら)きもあるんだよね。
このように、田んぼや畑(はたけ)には、害虫だけでなく、天敵や、「ただの虫」もいるよ。